気まま

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【短文】里奈と暉
里奈ちゃんと暉な短文です。言い訳は↓で沢山してるので以下略!
ねつ造たっぷりなので、あやふや妄想どんとこいな方はどうぞ楽しんでいただけたら幸いですがたがた。

タイトルは考えるのに挫折しましただなんてry



「乙姫ちゃん」可愛い友達の名前を呼ぶ。
「んー?」振り向く友達。すかさず私は、シャッターを切る。写ったのは、間の抜けた、でも愛らしい表情。

放課後の教室。騒がしく帰宅準備をするクラスメイトに混ざって、シャッター音が鳴る。
撮られた乙姫は音の方を向き。
「里奈ちゃん、撮った?」
「ばっちり!」顔を上げてにやりと笑う。
そのシャッター音に、授業でやる気を根こそぎ持っていかれ机に突っ伏していた芹が顔を上げる。
「どうしたの、急に」眉間に皺をよせながらカメラの存在を見やる。
「何か、さ」聞かれると困った。深く考えてはいなかった。ただ、シャッターを切る真矢の顔が浮かんだ。
「遠見先輩見てたら撮りたくなっちゃって!」
彼女は、どうして皆を大事そうに「撮っている」のだろうかと。
その答えが、自分自身で撮る事で視えるかもしれない、と。ぼんやりとレンズ越しに人物を、友達を眺める。
「真似かよ里奈~」その眺めた先に急に広登が乱入する。
「いいでしょ真似したって」ファインダーから目を離す。
「なあなあ、俺も撮ってくれよ」
「いいけどあんた乙姫ちゃんの後に立ってね」
「それ俺見えてる…?」
その問いを無視し、乙姫をレンズに収める。笑ってこちらを見る乙姫だったが、不意に「芹ちゃんも」と、けだるそうに眺めていた芹の腕を取り、一緒に写ろうとする。
里奈は、「芹羨ましい~!」と言いながら、二人を写した。満面の笑みと少し恥ずかしそうな、笑み。
そんな少し照れた芹が、「あんたも撮ってあげようか、ほら」と言って立ち上がって交代を促す。
「あ、いいよいいよ」
「何で。乙姫ちゃんと撮ってあげるって」
「なあ…俺は…」横から再び寂しそうな広登の声。
「うっさい、あんたは後でね」芹が適当に流す。
その姿に笑いながら、「あ、じゃあもう一枚だけ撮ってあげる」と、再びファインダーを覗いた。
「俺俺!」覗いた瞬間に広登の顔。思いっきり顔面を横に退け「わーかったから、ほら並んだ並んだ」と乙姫の方に押しやった。芹もやれやれといった表情で乙姫の隣に並ぶ。
三人がこちらに向かって笑みを向ける。
「じゃあ撮るよー!」

そう言って、少しだけフレームをずらす。
撮れた写真には、三人以外に、「暉」が映っていた。

----------------------

「…………」
アルヴィスでの仕事が終わり、帰ろうにも少し疲れていた里奈は、点在しているベンチで休んでいた。
黙ってぼんやりしている「手」には、かつての写真。
もう居ない、可愛い友達の姿も、その写真には残っている。
色褪せる記憶に反して、写真は明確にその時を永久に残してくれる。
忘れてしまった想いも、記憶も。自分の考えだけは、どうしても思い出せなかったが。
(何で、写真撮ろうと思ったんだっけ)
パラパラと自身で撮った写真を捲る。
「あ」と手が止まったのは、乙姫を囲んで、芹・広登、そして見切れ寸前の暉。

いつの間にか。「物心」、ではなく、里奈自身の記憶する範囲での過去。暉と里奈はこの距離間だった。

(昔はもっと近かった気がする。傍にいた気がするのに。喋らずとも何を考えているのか、分かったんだけど、なあ)

子供の感性は残酷だ、と思う。
私は全く覚えていないが、もしかしたら沢山酷い事を言って無神経に傷つけたのかもしれない。
(お母さんやお父さんと居た時はとても近かった筈なのに。)
「言葉が話せない」という彼の特性を、私は「他人と違う」「私と違う」という理由で貶した、かもしれない。
しかし、それは私の想像上だった。
(本当に、覚えていないから。どうして、)
ぽっかりと、抜けた記憶が、さみしい。
ただ、暉と会話をする時、「距離」がある気がする。そしてそれを詰めるのがとても怖い。
(べつに喧嘩してる訳でも、嫌いな訳でもないのに)
暉自身からは何も言ってこない。言えないから。もしかしたら「伝わってる」と思われていたかもしれない。
(私は、もう、分からないのに)
しかし里奈を拒絶する訳でもない。勿論嫌悪している風には見えない。
この距離はなんなのだろう、と里奈は写真の端を見つめ考える。


分からない、いつもそれで、終わる。


考える事をやめ、乙姫の笑顔を見つめる。
もう、見ることも、触ることも、話す事も出来ない存在。
もし暉がそうなったら、私はこの「分からない」を「分かる」ようになるのだろうか。
もし暉が居なくなったら、一生この「得体のしれない距離」は縮まらないのだろうか。

「西尾?」現実に引き戻した声の主は。
「あ……」焦点が合う。そこには一騎と、いや、一騎の前にもう一人居た。
暉が立ち止った事で気がついたのだろう。
一騎は何となく私の方を見つめる。あまり視えてはいないが、かすかに見えているようだった。
「あ、お、お疲れ様です」慌てて写真を隠して笑顔を作る。
「二人でどうしたんですか?」
「あぁ、これからちょっと、遠見先生の所に」
「え?どうしたんですか…?」
何かあったのかと心がざわつく。それを察してくれたらしい。
「あ、大丈夫だから。ただの検査だって」と、ほのかに笑う。
「そっか……。……暉、お疲れ」
もう一人、血の繋がる半身に声を掛ける。一騎の横で少し笑って静かに頷く暉。
その二人の姿を「見つめる」一騎。

「じゃあ」と言って二人はその場を去った。
視界から見えなくなるまで眼で見送った里奈は、人の気配がなくなると、溜息をついた。
何というタイミングだったのだろう、と。
そして、ファフナーに乗る暉は、本当に生死の際なのかもしれない。いつ居なくなるか、分からない。

「暉は、ファフナーに乗れば話せる」、正式には「話せる」訳ではないのだけれど、クロッシングの効果で「伝わる」のだ。そう聞いてからは、私は少しだけ、自分の不適合を、恨み、ほっとした。
話したい、怖い。近付きたい、怖い。知りたい、怖い。ぐるぐると廻る。

そうして私は写真の距離間のように暉と接するのだ。これがちょうどいい距離なのだと信じて。

「西尾……!」
再び現実に戻す声。遠くから走ってくるのは先ほど居なくなったばかりの一騎だった。

「どうしたんですか…?」驚いて立ち上がる。
走って来て傍で止まる。そして前置きなしに、「あの、なんとなくだけど、」と言う一騎。
「はい……」その伝え方に圧倒されて、とりあえず返事をする。
「ちゃんと、話した方が、いいと思う」
「え?」
「何かあるなら、暉と、ちゃんと話した方が良いよ」
「あ、え?」
「何か、……俺と、似てる気がして。それだけだから、ごめん、じゃ」
と言いたい事を言って再び去っていった。
唐突に言って抉って去っていった。

【話した方がいい】

笑いが込み上げる。溢れそうになる涙を堪える。
「話せって、話せって……」
手に持ったままだった写真を見る。乙姫と、暉。
「こわいよお……」
そうして、涙は写真に落ちた。

end






※あとがきではなく言い訳タイムです※
▼堂馬くん(1日遅れの)happybirthday!
ではなく、里奈ちゃんと暉の話でした(笑)
すみません、タイミング的には12月15日にupしようと思って書き始めたものが全く違う事を書きたくなったので。

▼【総士と一騎の関係性】を【血の繋がりのある双子ちゃん】に置き換えたら、なテーマになりました。
そして一騎はそんな二人の様子を察して、無自覚に「自分達」に置き換えて助言、みたいなものを書きたかったので、出来てれば幸いです。先輩っぽい感じを、さ!(←)

▼しかし、途中で暉の設定読み返したら。
「言語障害」「作中で言葉を発した事はないが、里奈達と一緒に居る姿は見える」は合ってました。
「里奈だけは話さずとも彼の思っている事が理解できるらしい」にビクッとしました(笑)忘れてました。

ま、まあ…、【作中に存在してて画面内に居るのに、皆の輪の中に入らないのは何故?】という疑問と、【理解できる「らしい」】という言葉があったのでま、いっかという(笑)昔は理解出来てたけど実は今はryという設定を妄想しました。暉の思っている事が理解出来なくなったのは、父母の事故からとか想像したり。
里奈が一切覚えていないのも本人の心の傷もあって自分で閉じてしまったか。
それを暉は覚えてて、ryみたいな。

▼とにもかくにも、本当に妄想で説明不足で練り込み甘くてすみませんorz
総一を下の世代に下ろすとこんな感じなのかなあとか面白かったです。

ここまで読んでくださってありがとうございますみません…!
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