気まま

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【短文】こころけしき
のんびり短文アップですー。
今回はちょい前に映画感想で書いてた、操に同化されてから還ってくるまでの話です…。
話、というか妄想ですね^p^
言い訳はあとがきに書くので、楽しんで頂ければ幸いです。
ちなみにあるようでないCPは…一→操です。もうCPというか関係性ですががが。



無に飲み込まれたと思った。

眼を開くと、そこには景色があった。
以前夢で見た気がする、朧げな記憶。
色もある……視える。
色があるという事は、ここは、どこなのだろう。

ゆらゆらと波間を漂う。
空を見上げると、久し振りに眺める、色のある、蒼い空。
とても眩しく感じる。これは、誰の【記憶】なのだろうと、ぼんやりと思った。
心象風景のような気がした。まるで、メディテーション訓練中のような気分。
思い当たる人物が一人だけいる。
「これは、来主の……」
海上に寝転がっているが沈まない一騎の身体。
試しに海中に潜る。苦しくもないし、呼吸も出来る。
海中は透き通っていた。まるで、先ほどの海上と変わらないような見え方。
空からの光が差し込んで、波がキラキラと、カーテンのように揺らいだ。
「綺麗だ……」
海から顔を出す。周りを見渡しても一面海だった。
どこまでもどこまでも、蒼い海が空と交わる。海の中も外も、一定に暖かい。
「なんて綺麗な世界なんだろう……」
不思議な気持ちだった。
「あいつの心の中はこんなに綺麗なのに……」
弱さは残酷で無慈悲で、他者も、自分自身も傷つける。
この世界の外では、来主は「決断させられている」のだろう。最前線で。【指】となって。
「俺があいつを……」
ズキリと心が痛む。今からでも間に合う。もう一度、話したいと強く思った。
「来主!お前と話したい!お前が、この空を、大事に想っているなら……っ!」
声は響くことなく、吸い込まれて消えた。
しかし、その声がきっかけになったのかは分からない、蒼い空に亀裂が走った。
世界が揺らぐ。波は荒くなり、水が冷たく感じる。
「な、何だ…!」
ひび割れた空が出口だという事は、世界の拒絶からすぐに分かった。
「あそこから……」
海上に立ちあがり、ひび割れた空に手を伸ばす。
全く届かない。そうこうしている間に、ヒビは、その出口を閉じようとしている。
再び空が平常に戻りそうになった瞬間。

そのひび割れから、グサリと、まるでこじ開けるように、杭が伸びてきた。
その杭は一騎の手の届く位置にまで、深く深く突き刺さる。
世界を分断するように。

その杭に手を伸ばした。杭からは近しい者の意識が感じられた。
「遠見……!」
杭を両手でしっかりと掴んだ。
掴んだと同時に、世界が杭を拒絶した。強い力で引き抜かれていく。
必死に杭にしがみつく。振り落とされそうになるが全身の力を込める。
(外に出て、話したい……っ、ちゃんと、あいつと……!)

空の果て、この世界の終わり。
【外】に出る、一騎の眸に、最後に映ったのは。

「竜宮島」だった。
空に浮かぶ竜宮島。
空も海も同じ蒼であるからこそ、それは違和感なく、空の果てに浮いていた。
まるで、一番大事なもののように。【この世界】の中で、守られていた。
その光景は一騎の心に焼きついた。
もしかしたら、あそこに総士の存在も居るかもしれない、と。
大切に守られた、故郷に。

end


あとがき
この前の感想の、一騎が操に同化されて、還ってくる間の話でした。
操の個の存在であるならば、「無」ではないかもしれない、なんて妄想してみました。
まあ……あんまり深く考えてなくてすみませんorz
【杭】という表現も、操の世界なので、現実とは異なる見え方をしてもいいのかなあ~と思ったので。
楽しんでいただけたら幸いです。
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