気まま

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【短文】パロ設定な総一
お久し振りです。辺境の地ですが、見に来てくださる方ありがとうございますorz
最近再び鮒見まくって鮒熱が上がっております。
妄想だけは相変わらず休みの日にしてたのですががが、お正月とかは乙芹的な妄想をしつつも形にならず。
今書き途中のみさかず(みさおのぐるぐるごろごろ悩んでる文)と、乙芹(芹ちゃん乙姫卒業文)は書き上げたいなあと思ってます。どっちも映画観てごろんごろん悩みながら書いてます。公式小説とか出ないかなあ…なんてなんて。
そんな妄想は置いときまして。

全く脈絡なくパロです。パロといっても操を総一と絡めたいが為の設定ですががが。
簡単に説明文。アルヴィス荘に住む真壁家(父子)と皆城家(兄妹)。
一騎は毎日のようにアルバイト、総士は親の跡を継いで学校へ行きながら仕事をする日々。
そんな二人にも(本編的な)すったもんだがあった末、今は穏やかな毎日を過ごしています。そんな二人の物語。

全くパロ書いた事ないしあまり読んだ事もなかったので、違和感が凄いですが、基本設定は本編と変わらないです。
パロ苦手じゃない方はどうぞ楽しんでいただけたら幸いです。では!


あらすじ
竜宮島の浜辺で倒れていた少年を助けた総士と一騎。その少年は記憶喪失でした。
その少年が目を覚ました時に最初に見たのは二人の姿で、総士が安易に「来主操」と名前をつけた事により、操は二人に懐き、二人から離れる事を拒みました。
仕方なく二人は「アルヴィス荘」へ操を連れて帰りました、が。
総士と一騎は違う部屋に住んでいるのでどちらの部屋で操を預かるか、悩み、途方に暮れます。
当の操に尋ねるも「二人と一緒がいい」の一点張り。
その様子を見ていた総士の妹乙姫は、笑顔でこう言いました。
「(なつかれた)責任とらなきゃだね、総士、一騎」
という訳で、真壁家に、総士と操が一緒に住む事になりました。
(部屋の大きさの関係で、史彦は総士の部屋へ。乙姫と同居を余儀なくされました)
そんな非日常な出来事の中での、彼らの日常のお話です。

【テーマ:お風呂】

「はあ……」
一騎は湯船に浸かりながら、熱い湯水を顔にひと掛け。
操と総士と同居して以来、毎日が慌ただしく過ぎていき、家で一人になれるのはこの風呂場くらいだった。
「まあ、それでも」俺は楽しいんだけどな、と思うと、少しだけ顔が熱くなった。
しかし、一騎が入浴中、操と総士がどんな会話をしているのか、少しだけ気になる。
たまに大きな物音がして慌てて風呂から出なければいけない事も多いけど、今日は静かだった。
(総士が来主の相手してやってるのかなあ)
自由奔放で総士に懐いている操と、振り回される総士。
そんな二人の事を思い出すだけで一騎の表情は柔らかくなるのだった。

「総士何してるの?」
「仕事だ」
総士は操に背を向け、パソコンの画面に視線を向けたまま答える。
「仕事?」
「あぁ。お前が来てから……それどころじゃなかったからな」
「俺のせいで今仕事するの?」率直な疑問。総士は少し伝え方を誤ったと思い、直ぐに訂正する。
「いや、お前のせいではないんだ」振り返り、操の視線を捉える。
「じゃあなんで今仕事するの?」
操は自分の「せい」が気になったのではないらしく、再び湧き出た疑問を投げかける。
中途半端に返答してしまった事を後悔して、総士は少し考えて答える。
「…………今仕事しないとまた溜まるだけだからな」
「なんで溜まるの?」
仕事をしなければ、溜まる。それで納得してはもらえないようだった。
「お前、疑問ばかりだな」
「だって分からない事ばっかりだよ、総士」
「(一騎ずっと一緒なんだ、気になって)仕事に集中出来ないからだ」
「……ふうん」
操は、総士の心の声を聴いていた。
そんな操に気付かず、総士は居心地が悪かった。先程までは直ぐに「疑問」を投げかけていたのに、今は何故か考え込む操。
「……何だ!」
操は首を振り、「やっぱり良くわからないや」と言った。
(何で一騎とずっと一緒だから仕事に集中出来ないのかわからないよ……)
「分からないなら、まず自分で考えるんだ」と言い、総士は再び操から背を向け、仕事を始めた。
(そうだ、一騎ならわかるかな)
仕事に集中し始めた総士を部屋に置いて、操は風呂場へと向かった。

「ん?」
洗面所の扉が勢いよく開く音が聞こえ、そこから風呂場の扉が開かれるのはすぐだった。
「かーずきっ!」明るい操の声と、冷気が風呂場へ流れ込む。
「来主……、どうしたんだ」予想がついていたので、一騎は体を洗うのは止め、また湯船につかった。
湯けむりが、開かれた扉からどんどん出ていく。
「あのね……」と言いかけた操の視線が湯船へと向く。
「どうした?」
「……俺も一緒にお風呂入っていい?」
満面の笑み。操はここに来てから、まるで初めて「浴槽」という概念を知った様に、風呂が好きだ。
今にも服のまま、湯船に飛び込みそうだった。
「……服を脱いでからな」
「分かった!」
と言い、その場で服を脱ぎ、湯船に体を沈める。
「あったかい~!やっぱり俺、お風呂好きだよ、一騎」
「お前……扉閉めろよな」溜息をついて、浴槽から出、すっかり冷えた風呂場の扉を閉める。
「寒っ」思わず出る言葉。慌てて湯船へと逆戻り。
一人で浸かって居た時より窮屈だけど。
「あったかいね~一騎」
「そうだな」
操の笑顔を見ると、そんな不満は霧散した。

「そういえば、お前何で風呂場に来たんだ?総士は」
「あ!そうだった」
湯水とタオルで戯れていた操はタオルで作った気泡を潰した。
「総士の言ってる事が良く分からないんだ、だから一騎に聞けば分かると思って」
一騎の目に訴える操。苦笑いをしながら「難しい事なら俺も分からないぞ」と言っといた。
「でも俺が考えても分からなかったから、一騎、教えて」
「まあ、聞くだけなら」
「総士が、仕事に集中出来ないって言ってて」
「え…………」
初耳だった。確かに最近仕事をしている姿を見ていない。
「このままだと仕事が溜まったままなんだって」
「そう、か」
てっきり俺が見ていない所で片付けているのかとも思ったけど。
(そもそもこうやって一緒に住んでるんだから《見てない瞬間》なんてないんだよなあ)
この生活を何だかんだ楽しんでいた自分にとっては寝耳に水だった。
「でも何で一緒だと仕事に集中出来ないのか分からなくて」
「…………」
一緒だと集中出来ない、それは当然だ。今まで一人の時間がお互いあったから、出来ていた時間だけれど。
(今は常に三人だから、そうだよな)
「ちゃんと仕事すれば溜まらないよね、一騎」
「…………」
「一騎……?ねー、一騎聞いてる?」
自分だけが幸せでも、総士が嫌ならば、困るのなら、この生活は改善しなくてはならない。
(俺は、ずっとこのままでも、良いかも、なんて思ってたのが……)
馬鹿みたいだ、と思うと湯船に頭まで浸かって沈んでいたくなる。
目を閉じて本当に湯船に潜る。
(総士とは色々あって、ようやく今の関係になれて、ちゃんと話しているつもりだったけど)
耳から入る音は籠ったごぼごぼという音と操が何か話している声が反響している。
閉じた視界からは総士の左目がチラつく。
(近くに居過ぎて、俺の目が見えなくなってたのか)
段々意識が遠のいていく。
(でも、俺は、総士と、もっと傍にいて、これから先も、)
「一騎?」操は突然潜った一騎に声を掛けた。
目を閉じている一騎には届かない。
一騎から届く言葉の意味も分からない。
ただ、分かる事は、総士を呼んでいる事だけ。
「総士なら部屋に居るよ」
と言い、急に大声を出した。
「総士ー!総士ー!一騎が呼んでるよー!」
唐突に発せられた操の大声に慌てて総士は一騎が入ってるであろう風呂場へ向かう。
風呂場の扉を開けると、何故か操と一騎が一緒に湯船につかっている。
「操……!お前、な、な、何で一騎と一緒に」
「だって、総士の言ってる事分かんなかったから一騎に聞きに来たんだ。そしたら一騎が潜ったまま上がってこなくて」
確かに体育座りで頭までしっかり湯船に浸かっている一騎が居た。
「一騎、おい、大丈夫か?」
袖をまくって湯船に手を入れ、一騎の頬に触れる。
するとゆっくり頭が持ち上がり、湯船から一騎の顔が出てくる。
閉じていた目が開き、その視界が総士を捉えた途端。
「そっ、総士……!」と言い勢いよく立ちあがる。
しかし、のぼせたのだろう、体はぐらぐらと揺れ、前のめりに倒れそうになる。
「おっ、おい!」慌てて濡れた一騎の体を支える。
「ごめん、総士……、俺、お前の迷惑になる事ばかりで」
支えた体はのぼせている筈なのに、何故か震えていた。
「こんな事迷惑でも何でもないさ」
「でも、お前、今の生活じゃ、仕事に、集中出来ないんだろ」
「え」
「だから、今の生活がお前に合わないなら、俺が来主を預かるから」
「な」
「最近お前とちゃんと話してなかったけど、俺は、毎日一緒に居られるのが、幸せだったんだ」
「い、いや、僕も」
「だから、ごめん。でも、俺、これから先も、たとえこの生活が終わっても総士と一緒に居たいんだ」
「あぁ……」
「だから、だけど、俺は……」
ちぐはぐな一騎の発言が止むのを待って、総士は口を開いた。
「一騎、落ちつけ。僕は一言もそんな事を言ってないぞ」
「……え?」
でも、と湯船に浸かってぬくぬくしていた操を見る。
「操、お前……僕はそんな事一言も言ってない筈だが」
「言ったよ」
「言ってない」
反射的に否定すると、操は少しむくれて言った。
「言ったよ総士。一騎が一緒だから気になって集中できなっ、うわあ!」
『集中』辺りで総士は一騎を支えたまま、操に向かって手近な洗面器をかぶせた。
「何するんだよ!」
「お前っ、また《読んだ》だろ!」
「《読んだ》んじゃなくて聴こえたんだよ!それに聴いても良く分かんないし。総士も一騎も」
操に反論しようとした所で、こちらに顔を上げた一騎の視線に気がついた。
「総士、お前」
「いや、だから、……僕は別にこの生活が嫌な事はないからな」
「…………そうか」
のぼせた一騎を支えている筈の姿勢が、何故か抱きしめている様な気持ちになってしまった。
少しだけ、その力を強め、一騎の濡れた髪に指を絡めた。感触が心地よい。
「……ところで、一騎は何て言ってたんだ」
操に問いかける。
「えっと、総士ともっと傍に居て、ずっと一緒に」
「そ、総士も一緒に風呂入ろう、な!」
声をかき消すように、一騎が大声を出す。
「総士も一緒にお風呂?」操の興味がそちらへ向いた。
「いや、僕は部屋に戻」
「そんなに濡れた服で部屋に戻ったら風邪ひくぞ」
「お前を支えてたから濡れたんだぞ」
「総士、風呂入る時は服は脱ぐんだよ」
「当たり前だ!」
突っ込みが追いつかない。総士は溜息をついて、気の抜けた一騎の両頬を思い切りこちらに引き寄せる。
「わっ!」突然の強行に驚く一騎。
「『もっと傍に』は、この位近くか」
視界いっぱいにお互いの顔が映る。
一騎の瞳に、総士の瞳に、見えない瞳にも。
見つめると照れる総士に、一騎は笑う。
「総士、俺、もっと総士と近くに居たいんだ」

二人の横で、操は満面の笑みを浮かべた。
今の二人の声は、分かりやすい、と。

end
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