気まま

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【短文】ここにいる理由
喪中の為、新年の挨拶は控えさせていただきます。
今年もグングン気ままにふぁふな祭りしていきますので、
宜しくお願い致します。

せっかくエグゾダス年!2015年!
なので、そうかずで始めようと思い、妄想短文を書きました。
しかし、エグゾダス1、2話の影響で
すれ違いそうかずになってしまいふれあいすらない状態です・・・。

そんな短文でも大丈夫な方は楽しんでいただけたら幸いです。

追記から本文です。
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新年を迎えて一時間も経たないうちに、総士が真壁家を訪れた。

寝巻きのまま玄関を開けた一騎を見て、「その、夜遅くにすまない」と総士は言った。

「いや、まだ起きてたから」

答える一騎の前には、アルヴィスの制服を来た総士。

「この時間まで仕事してたのか?」

「あぁ」

「そっか……。うちに蕎麦があったから食べていけよ」

家の中へ促そうとすると、総士は首を振った。

「いや、そうではないんだ」

「ん?」

「これから初詣に行かないか」

---------------------------

一騎は寝巻きから私服へ着替え、史彦に行き先を告げて外へ出た。
今の竜宮島の気候は冬のように寒くはない為、
総士も一騎も、何も羽織らなくてもちょうど良い気温だった。

二人で並んで歩いて向かう先は、鈴村神社だ。

子供の頃、まだ何も知らなかった一騎と、知っていた総士が二人でよく遊びに行った神社。
総士の左目を自身の右手で傷付けてしまった時も。
総士の考えてることが分からず、竜宮島を出ようと決意した時も、この鈴村神社だった。

今は、総士の気持ちが分かる。だから、あの場所にも総士と二人で安心して行ける。


「体の調子はどうだ?」

総士が島に戻ってきてから、口癖のようによく発する言葉だ。

「うん、今は大丈夫だよ」

「そうか」

総士は島に戻ってきてから研究を始めた。
俺のことも、周りの人間の同化現象のことも、フェストゥムのことも。

(それだけ俺のことを心配してくれてるんだ)

そうして総士はこの島で、また≪ここにいる理由≫を見出した。

(いや、元から総士はここにいるべき人間なんだ。じゃあ俺は、どうしてここにいるんだろう。)

今は平和だ。フェストゥムとの戦闘もない。
だけど、戦闘が始まっても、一騎自身はもうファフナーには乗れない。
総士は命令してくれない。

(俺は、どうしてここにいるんだろう)

そう思えば思うほど、総士の心配が今の自分には過ぎたものだと感じてしまった。


そんなことを考えているうちに、境内にたどり着いた。
それぞれ賽銭を投げ、ガラガラと鈴を鳴らし、二人で並んで手を合わせる。

(俺にとっての神様は、総士だ)

だけど、今は見えもしない神様に手を合わせて願う。
ここにいる理由を、戻してほしいと。

そうして手を下ろし、目を開く。
隣の総士も同じタイミングでこちらを見た。
目が合った、しかし、一騎の考えは総士に伝わらない。

(伝わっても、どうすることもできない)

「どうした、一騎」

「いや、こうして二人で新年を迎えられるのが夢みたいでさ」

思わず笑ってしまう。夢のような現実に。
とても幸せなことの筈だ。

「夢じゃないさ。僕はここにいる」

「そうだな、お前はここにいるよ……。なぁ、総士」

「なんだ?」

「俺は、ここにいるのかなぁ」

不意に出た言葉。
その言葉を聞いた総士は眉間にしわを作り、真意を測るようにこちらを見つめた。

『ごめん、何でもない』と言えば終わる話なのかもしれない。
だけど、一騎は総士の答えが聞きたかった。

「お前は、僕が帰る場所にいるんだろ。だから一騎、お前はここにいる」

総士の真剣な眼差しが一騎を見つめる。
総士は、一騎の言葉の真意を測ろうとしていたが、言葉は迷うことなく言ってくれた。
だからその言葉だけで、十分な筈なんだ。
だけど。

「……そうだよな、ごめん」

俺は、神様に願ったことを撤回はできなかった。

「よし!うち寄ってけよ。蕎麦、食べるだろ?」

そう総士に提案すると、総士は寄って行くかどうか考えるそぶりを見せながらも心は決まっているようだった。
「あぁ」と嬉しそうに答える総士に、一騎は笑い返した。


そうして俺は、どこにもいるのかもわからない、終わりが見える日常へ戻った。

end
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